住めば都の風が吹く

楽しいことの日記です

11.25 山﨑夢羽さん

 山﨑夢羽さんのバースデーイベントに行った。

 山﨑夢羽さんはモーニング娘。などが所属するハロー!プロジェクトBEYOOOOONDS というグループの一員で、今年の115日に20歳の誕生日を迎えた。

 今日はバースデー当日から20日あいたバースデーイベントだった。

 

 

 今年はBEYOOOOONDS の初単独武道館ライブがあった。コロナ禍で延期を経てのようやく、ということでメンバーやファンの熱気は凄まじかった。

 傍観者のような言い方になったのは私が昨年夢羽さんのことを知ったばかりの新参ファンだから。

 それでも武道館ライブはすごくすごく楽しくて幸福だった。双眼鏡を使わないと表情が見えない座席だったけど、笑顔を向けられていることはちゃんとわかったしほとばしるパワーがびしびしと伝わってきて心から楽しめた。

 私は過去にあんまり楽しくない用事で日本武道館に行ったことがあって、嫌な思い出のある場所だったので道行は記憶が蘇って胸が痛かった。着慣れないスーツと足に合わないパンプスで渋々参加した行事で、なんとはなしにみじめな気持ちでちょっと泣きながら帰ったことや、その時感じた自分の居場所じゃないという強い抵抗感が今なお私の中で根を張っていた。

 それでも、好きな服を着て(夢羽さんのメンバーカラーのツアーTシャツ)、BEYOOOOONDS の、夢羽さんの、記念すべき日の目撃者になるため降り立った武道館は、特別な感じがした。嫌な記憶はなくならないけど、その上に一個、しあわせな思い出が乗っかった。

 

 

 夢羽さんのパフォーマンスは特別だ。

 いつもニコニコしている。アイドルなんだから当たり前だろうと思われるかもしれないけど、本当にずっとニコニコしてる。失恋した女の子の曲でもちょっと微笑んでいる。でも、なんだか、その笑顔を見ていると気がついたらこちらの口角も上がっている。

 ピッピッとキレのある踊り方も好きだし、華奢なからだから癖のある歌声が発されてのびのびと響いていくのが気持ち良い。

 

 

 夢羽さんの何を私が特別と思っているのか自分でもよくわからないけど、今日バースデーイベントで彼女が姿を現した瞬間すごくほっとした心地になれて、こんな気持ちにさせてくれるひとはいないと思った。

 行く前は謎に緊張して行きたくなくて玄関先でめそめそしていたのに、ここに来て良かったのだと、こわばらないでいいのだと、きらきら輝く夢羽さんを見て安心した。

 ほっとしたら、もう、楽しくて楽しくて仕方なかった。

 ここのところ持病が思わしくなくて抑うつ状態だったけどそういうのを全部忘れさせてくれた。ありがとう〜!

 

 

 ファンからの質問に答えていくラジオ形式のトークコーナーでポジティブでいる秘訣を聞かれた夢羽さんが「自分が1番だと思うこと!」と腕をビシッと上に突き上げて笑顔で答えたことがすごく印象に残っている。

 自分に自信を持っているから色んなことに挑戦できるという話だったんだけど、刺さって抜けない。

 

 

 他に好きなアイドルも俳優もたくさんたくさんいるけれど、夢羽さんは特別なひとだと改めて感じる1日だった。

 1部冒頭MCでの「今年1番楽しい日になるように……」、ちょっと言い淀んで、それからの、「してみせましょう!」と、最後の曲が終わって上手にはけながら「みんな〜ありがとう〜赤くて綺麗だよ〜」と言ってくれたことを忘れたくない。ペンライトのことを言っていたのだろうけど、彼女のメンバーカラー(イタリアンレッド)に合わせてコーディネートしている人がいっぱいいたからそういう人たちのわくわくした気持ちも抱きしめてくれているように感じられて嬉しかった。

 夢羽さんのおかげでまた一つ嬉しい思い出ができた。覚えていよう。

 

 

 

2022.11.25