住めば都の風が吹く

楽しいことの日記です

余談『たとえば花を愛するように』

 

3/25...言葉足らずだなと思ったので本を出した経緯の部分追記しました

 

 

第24回全国大会GSで委託頒布していただいた幸真本『たとえば花を愛するように』についての余談です。

本のあとがきに書いたことが言いたいことの全てなので、この記事は本の味わいを深めたりすることはないと思います。

後半で『たとえば花』と、前日譚にあたる『瞬き』の内容に触れます(その前に注意書きを挟みます)。

本はどちらも成人向けですがこの記事ではセクシャルな話はしないので、未成年の方もお読みいただけます。

 

 

あとがきと重複しますが、前日譚にあたる『瞬き』は幸真記念日アンソロジー『EVER GREEN』ありきの物語ということをまずお話しします。

アンソロ寄稿作「この恋はまだ道の途中」提出した後のことです。主催のうずらさんと会ったときに、あの話の数年後にこんなことあったら……という話しをわいわいしました。

そこに、個人誌の原稿にうんうん唸っていた時期、飲み屋で佐竹さんと交わした会話を足したのが『瞬き』です。と言ってもあとがきに書いたように、寄稿作とはネタ元が同じだけで別軸であり、話し自体に連続性はありません。(でも全部読んでもらえたら嬉しいです)

イベント当日私は大ポカをしでかしてさらに遅刻。腕や指が震え、睡眠不足でハイになっているというひどい状態だったのですが、隣のスペースの寿甘さんとカズミさんにたくさん助けてもらったおかげでなんとかなりました(たぶん)。

よろよろと『瞬き』を発行した翌年、お蔵入りするか迷っている後日談についてうずらさんに打ち明けたところ、本にするなら委託するよ、と言ってくれたので『たとえば花』を書いた、というわけです。

いつも色々な方に励ましや力をもらっているのですが、『瞬き』『たとえば花』に関してはあとがきでもお礼を述べたこの四人の親切あっての本だと感じています。

ありがとうございます。

 

しかし思い返すと、わいわい膨らませた寄稿作の「その後」はもっとポップでラブラブな感じでした。どこに行っちゃったんだ。再挑戦したいです。また幸真がデートする話書いていたら、ああこれか~と思ってください。

 

 

タイトルについて。

毎回タイトルが長くなってしまいます。

『瞬き』と関連しているので、

①対にする

②あえて一単語で簡潔に

③前作を無視し異なる雰囲気

など、悩みました。

春だからという理由でファイルに「花」と名付けていたので、名実ともに花に落ち着けてよかったです。

ちなみに、『瞬きのたび星が散る』はどの程度かなにひらくか迷って佐竹さんに相談に乗ってもらいました。

 

 

音楽。

ぼろぼろの出来でもとにかく書き進めないと終わらない!という状況では赤い公園ばかり聞いていました。

youtu.be

 

全部投げ出そうかな……と思った時はMONO NO AWAREの「アングル」でなんとか踏ん張る。

music.youtube.com

 

その頃なんとなくキリンジの「Drifter」に幸真を見出していたので繰り返し聞いていました。だんだん原稿の方向性も決まってきたので恩を感じています。

youtu.be

 

小沢健二「ホテルと嵐」はうきうきと心弾むような軽やかな歌で、話のトーンを保つのを助けてくれました。当初予定した話がじめっとしていたので。この曲が収録されている『球体の奏でる音楽』が音楽の喜びに満ちた明るいアルバムで全曲大好きです。

 

 

この先に本文の内容に触れた文章があります。描写の補完になるようなことはほぼなくて、ただの裏話なのでお気軽に「おわりに」をクリックしてすっ飛ばしてください。

隙間用にメモ画像を。字がすごく汚いのはご容赦ください。(サンプル部分に該当します)

メモ帳の写真。新刊の冒頭部分を思いついて手書きで書いてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

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蛇足(内容への言及あり)

当初は嫉妬、暗い優越感、試し行為で流血、みたいな話を書いていたのですが、『瞬き』の方向性とは違うな?と思い、設定を3分の2ほど使いたかった設定を削除しました。

では採用できたものは何かと言うと、

・真田のエスコートの実態(実際かなり面倒くさい)

・付き合う前、俺だったらそれくらい好きにさせるのに、と幸村くんは思っていたけど、そう扱われるとやっぱり煩わしさを感じる

・真田が会いたいと言って練習場に来てくれたのが嬉しかったので今度は自分から電話する!と意気込んでいる幸村

・初デートに浮かれつつ相手は真田だからとのんびりした幸村(真田とのすれ違い。葛藤やどきどきを胸の内にとどめる思考)

・2回目するときは幸村に自分の服を脱がせてやろうとそわそわしている真田

最後のそわそわは取りこぼしたような気がします。

陰気なのかぽわぽわなのかわからない変な感じだったので、読後感が『瞬き』に近づくように調整していきました。

 

 

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おわりに

続きもののようになってしまったので経緯や裏話など長く書いてみました。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。

最初に出した幸真同人誌『かんぺきなかたちのたましい』(長いなあ)から数年経ちますが、本を手に取ってくださる方が増えたなあとひしひしと感じています。

幸真を好きな方が増えたんだなあ、嬉しい! やった~!!!

不思議ですよね、何年経っても誰かしらそこにいて、幸真を好きでいて、その行く末を見守っているって。

 

私も読んでくれたあなたも、いずれ他の何かに心の大部分や時間を捧げるかもしれないけれど、ひとときでもなんでも、幸真が好きという気持ちが重なったのってすごくないですか?

そしてたくさんある選択肢から私の書いた本を読むことを選んでくれてありがとうございます。とても嬉しいです。

みやこ(すめばみやこ)

 

 

おまけ

 

▲タイトルに悩んでいる図。途中から花縛りが始まっている。

メモアプリのスクショ。新刊に入らなかったネタのメモ。

▲『瞬き』その後……の没ネタの一つ。

メモアプリのスクショ。新刊の終盤について。

▲苺の話は今後書きたいです。

▲目がチカチカしてたらしいです。