住めば都の風が吹く

楽しいことの日記です

やまいだれのひび

入院前にしたいことを毎日のように詰め込んでくたくたになるまで楽しみきった。これは江ノ島えっちらおっちら登ったら降りたりしたときの写真。

 

 

 入院して結構経った。結構というのはボカシ。何人くらいがこれ読んでるのかわからないが。

 健康な人もそうでない人も同じように体調の波があると思う。凪の時期に入院してしまったのと、制約の多さから身動きの取れない気持ちになり不服な日々を過ごしている。

 退院までに元気にならなければいけないのかとか、社会貢献を求められているのだろうかと勝手に心配になる。そんなこと言われてないのに。

 夏にしたいことが色々あったので全部できないんだと思うとめそめそと泣いてしまう。こらえようとしてもそれがいっそうみじめに思われて涙が出る。

 私がしたかったことなんて、観劇したり、映画を見たり、友達とおいしいもの食べに行ったり、ライブで好きな人を応援したり、そういう俗っぽくことなのだけど。

 私のしたいことは全部遊びとくくられてしまうので外出許可が降りることはない。遊びかあ。それを目標になんとか毎日やり過ごしていたきらめく楽しみたちが遊びという言葉に押し込められると悲しくなる。なんで遊んではだめなのかもわからない。

「それってもうこれきりのことなんですか?」

 あまりにも私が泣くので看護師が聞いた。

 ライブは来年も行われていくだろうけれど、周年とか〇〇歳のバースデーイベントとか、そういうのはもう来ない。数字が増えて似たような試みが行われたとしても別物だ。

 仮に私がメジャーデビュー1周年記念イベントと2周年記念イベントを同じだと捉えているとしても、これだけ泣いているんだから来年もあるじゃん! わあ、確かにそうだ! 解決! とはならないだろ。だろ、というか、ならないんですよ。

 

 一度、私の病気に(というか私にも)たいして興味のないひとから「あなたの病気は優しい人がなるものだからさ」と言われたことがある。こんな病気になるなら優しくなくていいし優しくて病気になるなんておかしいだろ……と昔のことを思い出してまたはらはら泣く。

 

 

 こうして泣いたり嫌になったりしている以外は暇で、見ようによっては悠々自適かもしれないが、快癒を期待されているような気がしてむずむずとする。退院がいつになるか決まっていないのでそれも怖い。目に見えない猶予を食い潰しているようで。

 

 

 明るくまとめようとしたけど明るい気持ちにはなれないので病院であった愉快な出来事を箇条書きする。

 

・「アニメ好き?」と看護師ににわかに聞かれなぜ? と怯えていたら『ちいかわ』をすすめられた。

「邪な気持ちなしでね、ぜひフラットな気持ちで見てもらいたい」

とのことだった。

 

InDesignの教本を1日で2日分読んだ。次の日から読まなくなった。3日坊主の時短版

 

・洗面台のすぐそばに諏訪さやか先生のカレンダーを貼った。好きな絵柄のカレンダーは心を豊かにする!