住めば都の風が吹く

楽しいことの日記です

余談『瞬きのたび星が散る』

 

 

 12月17日の新刊に関する個人的な振り返り記事です。

 あとがきに書いたことが新刊に関してどうしても言いたいことの全てなので、本文を読むのにプラスにもマイナスにもならない(たぶん)個人的なメモとかこぼれ話になります。

※本は成人向けですがこの記事は18歳以下の方でもご覧いただけます

 

 

 プレイリストです。

https://music.apple.com/jp/playlist/%E6%96%B0%E5%88%8A/pl.u-6mo4l9LHKDy98v5

 

Something About Us/ダフト・パンク

LADY/米津玄師

Late Night Talking/ハリー・スタイルズ

Glide(cover)/Mitski

愛について/スガシカオ

雷が鳴る前に/槇原敬之

ろっかばいまいべいびい/ティン・パン・アレー

ろっかばいまいべいびい/細野晴臣(HOCHONO HOUSE)

シンシア/原田知世

僕の心のありったけ/キリンジ

君に、胸キュン-浮気なヴァカンス-/YELLOW MAGIC ORCHESTRA

(敬称略)

 

 私は音楽を聞きながら書くことができないので、どうしてもパソコンを起動させたくないときや表紙や奥付けを作るときのやる気出しに再生していました。

 選曲に深い理由はなく、幸真イメージとかでもなく、原稿で気が立って過剰にイラついていたので、聞いていて落ち着けるものを思いついた端から登録しました。

 経緯の割にはそれらしいプレイリストになった気もします。いや、曲たちの持つ普遍性や余白が素晴らしいだけですね。

 でも、原田知世さんの「シンシア」だけはずっと幸真のことを思い浮かべる曲です。

 気分で選んでいるので別の原稿に取り掛かっている時はこれらを聞いても鎮静や発奮に繋がらないんだろうなあ。

 

 

 

 内容について。

 1217日発行の幸真記念日アンソロに寄稿した話では幸真の関係を「恋人」と明記したので、もっとシームレスな関係も書けないかなと思った記憶があります。

 何になってもいいと思います。何であっても。何にならなくともいいし。でもその気になれば何にでもなれる2人であってほしい。

 新刊では「恋」や「愛」と明言しないよう(徹底は難しいので台詞はなるべく)意識を払いました。

 だとしたらもっと他の描写に力を入れたりページを割くべきなんですよね。反省点の一つです。

 

 

 

 レイアウトの関係でページ数はきゅっとしてますが、私が書いてきた話の中では一番文字数が多いです。

 だいたいの場合、書きたいものとざっくりした流れがつかめると何文字くらいで書けるか予想がつくのですが、そういうざっくりしたやり方がカツカツのスケジュールで裏目に出ました。

 短い話(私の中での「短い」です。8005000字程度)では書き進めながら話を決まるのですが、そのやり方では長い話だと体力が続きません。長い話を書き慣れてないので段取りを決めるのが大変でした。

 これは書き始めの作中の時系列です。

 ひどい。

 さすがにこれでは書けない。というか頭の中で細々した部分を管理するのは限界です。ここから枝葉を足していきました。

 このやり方のなんと効率が悪いことか!

 小説の書き方がわかりません。自分が書いてるものが小説のていをなしているのかもわかりません。小説ってなんなんだ。

 

 小説に限らず物語を作る上でプロットとか本文について「これで勉強してるよ!」「これがやりやすいよ!」というものがあったらぜひ共有してください。勉強したいです。

(と言いつつアーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』を二年ほど寝かせています)

 

 

 

 悩みというほど深刻でもないですが、また幸真本に長いタイトルをつけてしまいました。

 

・かんぺきなかたちのたましい

・砂糖でもなく塩でもない

・イン・アザー・ワーズ

・常勝ハートで萌え燃えギュン

・瞬きのたびに星が散る

 

 常勝〜のイレギュラー感。

 

 

 

 来年は同人イベント参加の予定はありません。

 もしかしたら委託などお願いするかもしれないけど絶対ではないですし、新刊は用意できそうにないです。

 第二回幸真オンリーが開催されたら出たい。這ってでも出るとか言いたいところだけど、這ってたどり着いたとて……という現状なので。

 二次創作は続けるつもりです。幸真もそうでないものも色々書きたいなあ。

 

 最後に、記事を読んでくださったあなた、本を手に取ってくださったあなたに、お礼を申し上げます。

 至らない部分も多いですが、幸真を好きという気持ちは込めましたので、新刊に何か響くところがあれば嬉しいです。

 たまたま(本当にたまたま。行きたくても原稿中は現地に行く余裕がありませんでした)コスモワールドのそばに行く機会があったので。